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大阪大学の教授が、学生のカルトへの入信を阻止した方法

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大阪大学の教授が、学生のカルトへの入信を阻止した方法

元首相の襲撃犯の動機として、にわかにクローズアップされているカルト宗教団体の問題は、大学の教員には長年にわたり身近な問題である。彼らの主要なリクルートターゲットが大学新入生だからだ。

阪大では、新入生の入学ガイダンスで詳しく説明し、また1年生の授業担当教員は授業の中でも注意を喚起することになっている。私は昨年まで過去20年以上、1年生の細胞分子生物学の授業を担当していたので、その中で必ず夏休み前にこの件に関する注意をすることにしていた。というのは、夏休みの初期に、彼らは合宿と称して洗脳の会を開催することが多いからだ。

下写真に示すようなスライドを使って注意を喚起するのだが、ある年、授業を終えて部屋に戻ると受講生の一人から電話がかかってきた。「参加しているサークルの活動が、先生が例にあげた活動そのものなので心配になった」というのだ。私の部屋にすぐに来るように指示し、学生が来るまでの間に、学生相談室担当の教授に電話を入れた。

サークル名を伝えると、「藤田先生、ドンピシャです。○○○○が関わると私どものリストに載っている非公認サークルです。学生の携帯電話を電源オフにし、先生同伴で私のところへ案内してください。私に引き渡すまで、トイレを含めて学生が一人になることがないようにお願いします」という返事だった。その後、サークルからの脱会(もちろん、教員が行う)、携帯電話の番号変更、アパート引越しなど、サークルメンバーが学生に接触しないようにする様々な対策がとられた。

聞けば、その学生が私に連絡をしてきた一週間後に、当該サークルによる「聖書の勉強会」と称した数日間泊まり込みの合宿が予定されていたのだった。一旦、洗脳が成立すると、彼らは「向こうの世界」へ行ってしまい、元に戻すことが家族や友人をもってしても困難であることは、オウ○の例を見ても、今回の襲撃犯の母親の例を見ても明らかであり、本当に危機一髪だった。20年の間に、こういうことが他にももう一回あった。

そのような年齢のお子さんをお持ちの方はご注意を。

出展:facebook.com


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