上岡龍太郎さんが30年近く前に語った「10分の言葉」というテレビ論が的確すぎる!【動画有】
芸人の上岡龍太郎さんが、30年近く前に「将来のテレビの現状」を言い当てた神の言葉「10分の言葉」という動画が反響を呼んでいます。
【動画】上岡龍太郎のテレビ論「10分の言葉」
上岡龍太郎「10分の言葉の」抜粋
●世の中の大人たちが、そら政治家も学者も経済人も一般の親も、みんなが基準がなくてうろうろしている時なんですよ。
●多少こっちに自信がなくてもそうだと言い切る、自信をもって言い切る。
●今やもう女子供の時代やと思うんです。女子供というのを意識せにゃいかんですね。テレビだけやないです。世の中全部がそうでしょ、女子供でしょ。
●昔はチャンネル権なんていうて、それがもとで殺人事件まで起きたといいますが、この頃はもうパーソナルテレビになって、子供は子供で、家族は家族で見るようになりましたからそんな争いもなくなってね。
●誰が握ってるか言うたら、やっぱりテレビの視聴率って言うのは女子供、これにウケるのをやらなあかん。
●世の中全部がそうですよね、女性と子供、これをターゲットに絞り込まないかんわけですよ、でそこへ向けてどんどんメッセージを送るんですがね。
●女性を口説くときにもそうなんです。不安げに言うとダメ。女には特に断定的にものを言わなイカン
●司会者なんかも見ててね、そうそうそうテレビの中で、まぁ司会というのを、アナウンサーもやれば、もちろんお笑い芸人もやりますし、それから、そうですね、この頃ですと、元何々、元例えばスポーツ選手であるとか、あるいは大学教授であるとか、銀行員であるとか、いろんな人が司会しますよ。
●世の中に絶対なんてことはないんですね。永久にって言うこともないですしね。
●どうもあの、テレビというのが「魔法の箱」「すべてを支持するオールマイティな箱」みたいに思われるとね、テレビにすべてを求めすぎるんですよ。
●テレビというのはマスコミのメディアの一つですから「one of them」ですからね。
●テレビがすべてやなくて、テレビもあれば、もちろん新聞もありますし、雑誌もあるでしょう、ラジオもあるでしょうし、いろんなもんの中の一つと思ってみればね、そう目くじら立ててみることもないし、このテレビの中で「寸分間違ったことをやってはいけない」「いいことだけしかやってはいけない」というものやないような気がするんですよ。
●これだけチャンネルも多くて、で、長時間にわたってやっている中、すべてをそこで、オールマイティをテレビの中に求めすぎてしまうとね、テレビがいよいよ面白なくなる。
●僕はむしろ、テレビの中がどんどん面白くなくなれば、皆がスイッチを消して、本を読むなり、表へ出るなり、人と話すなり、っていうことが起きてくるやろな、という気がするんです。
●テレビ見る時間があったら、スイッチを消して、本を読むか、人と話すく、そのほうが人間豊かになるような気がしますけどね、テレビに出てる僕が言うっていうのも変な話ですが。