【恐い話というか気味の悪い体験】派遣の仕事をしていた頃、1ヶ月泊まり込みの稼ぎのよい仕事を紹介された・・・
から、寝るまでの間は退屈しなかった。ただ違和感を感じ始めたのは一日を通して人と話をするのは工場長だけだった。麓の町出身のザ・林業従事者の面持ちの当時64歳、歳より若く見えた。
しかしあとの作業員二人は一言も口をきいてくれない。挨拶をしても風呂で一緒になってもだ。↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
私は、喋るのが不自由な人たちなのかと思った。
また飯場のおばちゃんも同じだった。話をしているのはいつも私と工場長だけだった。
工場長にその事を聞くと「気にするな」と一言。何かしら事情があるのだなと思い、それ以降は聞かなかった。心霊番組や怪談のような怪奇現象等はなく↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
山奥の工場で1ヶ月間、仕事をして、旨い飯を食い、風呂に浸かり、部屋では1/700金剛と扶桑を作っていた。(笑)
そして刑期、いや任期を満了してその工場をあとにした。
自宅に帰る前に会社に寄って終了報告した。営業係兼配置係曰く、明日早速その製材会社へ御礼に行くとのこと、↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
3日休みをもらっていた私もその御礼に付き合うことになった。
正確には御礼よりその土地の旨いものを食べに行くのが目的だった。
翌日、私と同じ事を考えていた営業係の車に乗りいざ現地へ、着いたのは昼過ぎで少し陽が傾きかけた時間だった。↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
しかし驚いたことにその工場は無人になっていた。
その様はしばらく閉ざされていたように雪に埋もれていた。
昨日帰って来た私が同乗しているので間違えるはずもなく、また見間違えることなく昨日まで働いていた工場だ。窓から中を見ると一昨日まで乗っていたフォークリフトもあった。↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
営業係が唸るように呟いた。
やられたな。
金の心配をしているのだ。
派遣会社に金が入らないと私の給料が出ないのだから私も
営業さんよぉ、タダ働きはゴメンだぜ!とのセリフを口にした。
この製材会社の本社が麓の町にあるというのでそこを訪ねることにした。↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
しかしその本社も同様に無人だった。完璧に飛んだな。夜逃げだな。
タダ働き確定だ。と思った。
辺りの住人に聞いても人が出入りしていることはないと言う。
帰りの車中、私の賃金はもちろん保証される話となり、数日後に私はいつもの職場に復帰した。— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
数日後、営業係から珍妙な連絡が来た。その製材会社から入金があったそうな。しかも満額で。
その金ってもしかして落ち葉とかなんかじゃねえの?とからかったが、本当に現金が振り込まれていたそうである。
以上が私の体験した、うっすら恐い話である。↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
今思えば、あの工場長が一人で経営していて本社の社屋は長年使っていないで山奥の工場を短期間でしかも数人でやっていたのではないか、あの日私が帰った直後に工場を閉じてその夜に大雪が降って積もったのだろうと考えている。
そう思わないと説明がつかない。
↓— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
今でも似たような怪談を聞くと、あの山奥の製材工場を思い出しては一人で気味悪がっている。(完)
— ディアス造船所 (@dias35424661) July 13, 2022
ネットの声
雪に閉ざされていた下りは不気味だけど、それ以外は地方で家族経営しててビジネスマナー的なものとは無縁の会社だったらまぁ全然ありうる話という気はする。普通の会社勤めの想像を絶する適当な運営の組織というのは案外ある。
— ボルタ権現 (@D_SiRy) July 14, 2022
村上春樹の小説にでも出てきそうな話!
— 不麗出 (@17goldship) July 14, 2022
道東の山奥ってところが怖いです。道東の山はたいがい行きましたが、本当に怖いです。
— ゴルハム (@stormhunk_hk) July 14, 2022
おもしろくて本を読んでるようでした!!感謝!!
— もろ☺︎ (@_rnoro) July 14, 2022
震災の頃、動かない工場の業務を一時的に移転とかあったようなので、そういう臨時のやつなんでしょうか
なんだろう— nekoreturn🔥🐈⬛🐾🗼burnニャー (@nekoreturn) July 14, 2022
怖い話というより奇妙な物語って感じで怖さがありつつ、なんか哀しさや各々の人生をより深く見たくなるような話だったな、、、
— bouippanjin (@bouippanjin) July 14, 2022