水ダウで小峠が「テキ屋インチキ説」を掲げていたが、大半はあんなもんじゃない。
高校生の頃、テキ屋(祭りや夜店の屋台)で夏場だけ毎年アルバイトをしていた、会社経営者の新谷学さんが「テキ屋インチキ説」に関して、大半はあんなもんじゃないという投稿をして反響を呼んでいます。
高校生の頃、テキ屋(祭りや夜店の屋台)で夏場だけ毎年アルバイトしてた。
水ダウで小峠が「テキ屋インチキ説」を掲げていたが、大半はあんなもんじゃない。
ああいうのを見て当たりが出ないくじ引きなどに全財産を使ってしまう子供などが出ないように、闇を暴露していこうと思う。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
まず商店街や地元の店舗が軒先でやってる店と、次の日にはきれいさっぱりいなくなる誰が運営してるのかわからないような店とを区分する必要があり、大半は後者だが、私は後者でアルバイトしていた。
友達の親がテキ屋の経営者で誘われて夏場だけやってた。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
上司(以降A)がとにかく怖い、気分ですぐ殴ってくる。
私は対応力があったので数えるほどしか殴られてないが、どんくさいやつはばんばんしばかれる。
アルバイトに来るのも男女問わず家がないようなヤンキーばかり。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
バイトの初日、奈良県のどこかの祭りに向かっている途中、弁当のごみを足元に置いていた。
すると、「そんなとこに置くな!窓から捨てろボケ」とめちゃめちゃキレられた。
???だったが、確かにAは食べかすとか残った状態の弁当なども高速道路にばんばん捨ててる。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
そして続けて
「おい新人、お前よー覚えとけよ、『地球はゴミ捨て場』や。」
と初日から名言をいただいた。
私はそういう教育を受けていなかったので衝撃だったが、やってみると背徳感と爽快感が混じって気持ちいいのだ。
こうして徐々に道徳心が崩壊していく。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
そんな感じなので行く先々でモメるが、暴力的な背景で全て突破していく。
現場帰りに20人くらいで飲食店に入っていくと客がいっせいに帰っていくとかもザラにあった。
そしてもうボス(以降B)がいかつ過ぎる、ムキムキの体に茶色いスーツでサングラスにオールバックのロン毛。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
多分Aのオーバートークだが、ある祭りで地元民と喧嘩になったとき50人相手にBは負けなかったらしい。
三国志が好きだったので「長阪の戦いの張飛かよ」と心の中で思っていたが当然口に出すことはできない。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
Aは何年もやっているのに要領が悪かった。
屋台を閉めてトラックに積み込んでるときも、その積み方やと入りきらんやろなーと思いながらも指摘すると殴られるので黙って言われたとおりに積んでいく。
かなりの肉体労働だが、1時間くらい経ってから「全部降ろせ」と全部やり直させられたりする。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
この「全部降ろせ」は名言の一つとして我々の中で長年モノマネされていくことになる。
またAはよくBに叱られていて、その後私に「今のオレ悪いか?」と聞いてくる。
「いやAさんは全然悪くないです」
「せやろ、新谷はよくわかってくれとるわ」
といった感じで謎に関係が構築されていった。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
カステラやお好み焼きに入れる水を忘れて紀ノ川祭りという現場に来てしまったことがある。
実は倉庫時点でわかっていたが、指摘すると殴られるので黙っていた。
どうするのかなと思ってると、Aはバイトを集めて
「川の水汲んでこい、Bに絶対言うなよ、お前ら絶対食うなよ腹壊すぞ」
などと言っている。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
その祭りで提供された食事のすべての水は川の水であった。
食材1年前から凍らせてたのを使ったりはザラだし、電球に虫が当たって焼きそばとかに落ちてくる。
鉄板や氷やなにもかも衛生管理はめちゃめちゃ。
テキ屋で食べ物を買うときはよく注意したほうがいいと個人的には思う。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
それでもどうしても食べたい場合は祭りが終わってテキ屋が片づけを始める頃に行けばいい。
お好み焼き屋焼きそばなどはどうせ今から捨てるから、可愛い女の子ならほぼ無料でもらえる。
男でも100円払うとか言えばくれる。
言うまでもないが、ボテトやカステラや焼き鳥などは翌日も使うのでくれない。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
さっきの川の水で作ったカステラやらお好み焼き屋らの話だが、Aが
「絶対食うなよ、当たるぞ、くじの代わりにこっちが当たりやガハハハ」
ドスッ(アルバイトを殴る音)
「何わろとんねん」
みたいなやりとりを思い出した。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
くじびきだがはっきり言って当たりなどはない。
原価から考えれば当然なんだが、プレステやらブランド物やらが当たるはずがない。
私の職場では空気いれて膨らませるビニール人形のみ当たりが入っていた。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
300円の宝釣りで30分の1とかで原価5万円超えのプレステなどが当たるはずがない。
20回6000円突っ込んだ時点で50%くらい5万円のものが出ていくなど商売として成立してない。
最近では撮影っぽい人が来たら仕方なく実演できるように当たりを仕込むんだろう。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
このタイプのくじって今はもう無いかもしれないが、「く」の文字の枠からはみ出てる広さで数字がわかる。
当たりが本当に入ってるのか疑うやつが現れたら裏から当たりを手に仕込み実演すればいい。
万が一ヒカルみたいに全部めくりたい人が現れたら、途中でガサッとくじを足すように教えられてた。 pic.twitter.com/hfVn76HSsk— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
バイトが間違えて当たりを出してしまったことがあって、すぐに「今の間違い!」とかって取り上げたときに子供がギャン泣きしていかつめの父親がクレームを言いに来たんだが(当然だが)、
そこにBが「なんかゆっとるやつおるんかー 」と現れただけでその父親は逃げて行った。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
ちなみにBはアルバイトのことを
「おーい、人間」
と呼ぶ。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
写真のような光るブレスレットを屋台で売ってるのを見たことがあると思う。
冷凍庫で凍らせば何回でも使えます!と言えと教えられていたが、実際は1回しか使えない。
騙されたと気づいた翌日には店は無いし、問い合わせ先も当然無い。
来年なんか言われても去年と運営が違うと言えばいい。 pic.twitter.com/SZZU0CFdbC— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
祭りでも商店街や地元の店舗が軒先でやっているようなものは衛生的で良心的だし、上記のようなこともほとんどないと思う。
その判断は明日問い合わせれる場所があるかどうかで決めることをお勧めする。
失ったら困る信用を持っているかで取引相手を判断するのはビジネスの基本だが。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
金魚すくいなどのポイ(すくう網みたいな紙)は4号~7号というのがある。
4号は絶対破れないレベル、7号は水につけただけで破れるレベル。
通常は6号にしておいて、混んできたら全部7号にする。
いきってる彼氏とかには7号を渡し、かわいい子供とかには5号を渡す。
4号は実演用。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
豆知識だが、夜店の跡地に深夜に懐中電灯を持っていくとだいたい小銭が落ちてる。
見つけにくい河原とかだとかなり集まるらしく、何名か必ず来てる。
※警察に届けてください— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
バイトが寮みたいに使える3部屋くらいの平屋があって、家出少年少女みたいなのがごちゃまぜで住んでた。
玄関を開けた瞬間シンナーくさいので我々はそこを「アンパンマンの館」と呼んでいた。
私はそこに泊まることはなかったが、遊びに行った時も幻覚で龍と戦っている少女がいた。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
ちなみに近いエリアの祭りは日が被ることはほぼ無い。
なぜなら同じテキ屋がぐるぐる回ってるから。
だから全ての関西の花火大会の花火を見たが、私の中での1位は三重県の「熊野大花火大会」だ。— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
熊野大花火大会は海に停泊してる船から打ち上げるので、海岸のどこからでもきれいに見える。
そして、最後の静けさの後に突然海面に1発だけ放たれる巨大半円花火が美しすぎて儚すぎる。
見逃すとまた来年なので固唾をのんで見守る。
最高なので関西の人は是非行ってみて欲しい。 pic.twitter.com/rRxiUroJ9y— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
まとめると、
・口に入れるものを買うときはよく考えよう
・それでも食べたかったら祭りの終わり際に(よく考えよう)
・くじ引きはよく考えよう
・光るブレスは当日限り(よく考えよう)
・テキ屋の人と喧嘩するときはよく考えよう
・熊野の花火はキレイ(行ってください)— 新谷学 アスパラ社長 (@ShintaniManabu) August 9, 2022
ネットの声
クジはエソとハッタリ、屋台のパーツは三寸、ダテ、ダテ金、独特な呼び名がありました。氷は東部市場で仕入れる発泡のリンゴ箱一杯350円(当時)の鮮魚用、リンゴ飴の残りは飴を洗って翌日使用、イカは腐っても焼いたら当たらない。
電気はコンセントなんか無く、銅線を竹串で差し込む。— ランゲルハンス島在住 (@2range2) August 9, 2022
200円のクジだと、エソ(ハズレ)は20円くらいまで、当たりは無し。
クジ引きで多い時は一晩に15万くらい売り上げがあります。
物販、食べ物は利益率が悪く、クジ担当が花形でしたが、気が弱いと向かないので私は常に光物の担当でした。
それもボッタクリ価格ですが。
良心が痛むバイトでした— ランゲルハンス島在住 (@2range2) August 9, 2022
昔夏祭りのくじ引き屋台の景品で、存在しない遊戯王カード(シークレットの初期エクゾディアとか)が流通していました。友達の間ではヤクザレアと呼ばれてました。 pic.twitter.com/uzWEOLpMWc
— ガナヒビ (@ganahibi11201) August 9, 2022
小さい頃自分の叔父がテキ屋やってたんですけど、近くで出店してるクジ屋さんに自分がお金握りしめてクジ引きに行くと必ず当たってましたw
ゲーム機とかではなく、でっかいおもちゃとか🙄— DACCHI🌱ᴀɪᴍ (@kiguma_aim) August 9, 2022
その昔、祭り用品の問屋でバイトしたことがあります。
ダース売りや袋売りなんですが、原価はね・・・。
とはいえ、向うもひと夏で売り上げ出さないといけないのでそういう価格になるのでしょう。
買いに(仕入れに)来る人は、いろいろ愚痴ってました。そんな世界でした。— エーディーエス【公式】 (@ADS_NET_JP) August 10, 2022
子供の頃親に散々聞かされた内容とほぼ一緒。
だからくじ引き系は絶対させてもらえなかったし、食べ物もその場で調理してないものしか食べるなって言われてて、いつも買うのは甘栗やった( ˊᵕˋ 😉— 高橋みらい (@1bg2WBfU7ipd7vl) August 9, 2022