スペインに留学中に、東日本大震災が起きたら周りが親切にしてくれた話
スペインに留学中している時に、東日本大震災が起こった時に、周りの人が親切にしてくれた話が話題になっています。
3.11の時、スペインに留学中だった。真夜中よナイトクラブで語学学校の同級生たちと遊んでたら、数日前に渡欧してきたばかりの中国人の男の子が必死に私に何か伝えようとしていた。身振り手振りでもわからなくて、???の私に痺れを切らした彼が、翻訳アプリで、日本で大きな地震、と見せてくれた
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
大きな、というジェスチャーを何度もしてくれた。家族に電話したほうがいい、と一生懸命だった。慌てて調べたけど、あまりよくわからなくて、事態が掴めたのはたぶん、朝になってからだったと思う
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
次の日たまたま学校が休みで、知り合いの日本人学生で意味なくカフェに集まった。Wi-Fiを頼りにとにかく検索しまくった。津波の動画、原発のこと。私たちが日本人だとわかったたくさんのスペインの人が話しかけてきて、お金を置いていった。日本はいい国だ大丈夫、トヨタもパナソニックもソニーもある
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
ホンダはいいサッカー選手だ、俺はポケモンも好きだ、寿司はうまい、うちの息子はマリオ大好きよ、とにかく自分が知ってる日本のものを並べ立てて励まそうとするスペイン人の優しさが身に沁みた。いつもはいい加減で、からかいばかりしてくる、スペイン人の嫌なところをあの時は全部忘れた。
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
置いていってくれたお金は、日本語センターの東日本大震災用の募金箱にいれた。大聖堂ではみんな日本のためにミサをしてくれて、ここでも募金をたくさん募ってくれた。あの頃は原発のニュースが盛んで、ホストマザーには日本に帰らずしばらくここにいなさい、お金はいいから、と何度も言われた。
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
貴女の健康は私が守る、貴女のお母さんに安心して、と伝えなさい。と背骨が折れるほど抱きしめられた。私の実家は関西だよ、とは伝えても聴きやしない。日頃うざいとすら感じてたスペインママの愛情はやっぱりウザくて、でもありがたかった。結局私は予定通り6月に1年半の留学を終えて帰国したけど、
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
皆んな、なんとなく心配そうだった。あれから10年。あの時日本にいなかった日本人も、その周りの海外の人も皆、心から心配してた。哀悼の気持ちっていうものに本当に触れたのはあの時が初めてだった。まとまりないけど、10年の節目の振り返り。
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
私はもし、他国にあんなことがあった時本当に哀悼できるのか。いい加減でも、ちょっとなまけものでもいい、人として正しく、悲しむことができるか。恥ずかしいなんて思わず話しかけてお金をおいていけるか。自信が無い。全くない。でも、スペインでは、大切なことを学んだと思う。
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
もう一個思い出した。あの地震の後、留学仲間の外国人がみな、なぜ日本人は日本を捨てないのか?とよく聞いてきた。原発もああなってるし、移民になったほうがいいと。そんなこと思いつきもしなかった、と正直に言った。今更、日本を捨てる?被災地の方はみんな地元を取り戻そうと頑張ってる中?
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
私は日本に帰るよ。で、ちゃんと働く。納税するよ、と言った。ドイツ人の友人は貴方達は勇敢だ、と言った。いまだに、この言葉には未だにピンとこない。みんな、そんなもんじゃないかなぁ。母国ってなかなかそんな簡単に見捨てられるもんだろか。みんな、勇敢とか、そんなことではなく、
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
自分の生活を守るためだと思うんだけども。これは日本人だけのものなのかね?
— あぐり@11月29日欠席 (@viyoukama) March 11, 2021
ネットの声
いい話ですね。
普段何も無い時は他国や他人の事なんて干渉する必要は無いし、無理に仲良くする必要も無い。
ただ、どこかの国や人が困っていたら国も国籍も関係なく助け合える事が1番大事ですね。— 色彩能力者『うんちくん』 (@unchi_kunkun) March 12, 2021
私も当時フランス人夫がいて、フランス政府から無料の帰国便出るからフランスへ逃げようとなったけど、いざ行こうとすると両親の顔が浮かんでなんだか涙が出てきて結局両親の元に避難したんだったなあ。祖国ってこういう感じなんかー。とぼんやり感じた出来事でした。
— yukinette (@yuppiel) March 12, 2021
自分のこの泣きそうな感情が何なのかわからないけど泣きそうです。
ありがとうございます。— 急ぎ屋 (@toshi33z104) March 12, 2021
感動的なお話をシェアして頂きありがとうございます。イタリア人も同じように接してくれました。
故郷を「捨てる」人はいないと思います。皆様々な事情で故郷に帰れず、苦しいのです。世界共通だと思います。伊在の我々邦人も3.11当時、皆そこにいないことへの罪悪感すら感じ、必死に献金しました….— 佐藤まどか (@Madoka_Sato_IT) March 12, 2021
とても素敵な話です。私の日本に暮らしてる外国の友達は家族からすぐに国に帰って来なさいと連絡きたりしてとても悲しくなった事があります。
メルトダウンしながらも炉からは出なかったのが不幸中の幸いでした。
今日本は平和だし普通に暮らしてる事を伝えたいです!— MikoMiko (@mikomiko_angel) March 12, 2021
なんかこう、熱い気持ちになりました。
この話をしてくださって、ありがとう。— ハラPECO (@nekojitaELLE815) March 12, 2021